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zoom RSS 働けないから働かない、働けるのに働かない

<<   作成日時 : 2012/07/23 23:09   >>

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カルヴァンは、働かざる者食うべからず、と言っているのではなく、働けるのに働かいないものは食べてはいけない。だから働けないものは食べられるようにしなければならない、というようなことを言っているのだとお話しました

この違いを政策的に評価したのが、実はエリザベス救貧法でした。すなわち、働けるのに働かないものは、怠惰な人間として、鞭うちの刑などを処し、一方働けないものは、衣食の提供を行ったとされています。

すなわち、貧困をその形成過程でグルーピングしたのが、まさにエリザベス救貧法の特筆すべきことではないかと私は思います。そして働けるのに働かないものは、労役場(ブライドウェル)で徹底的に働かせることになります。そのありようは脅威だったようで、そこから脱走するものも多数現れたが、結局は、つかまり、きびしい残酷な処罰を受けたといわれます。

このような状況は、市民の反発も受け、救貧背策の緩和が行われ、在宅での救済に基本が変更になります。

しかし、このように政策が厳格主義から緩むと、また浮浪者が街中に大量に現れ、これを危惧した為政者は、またブライドウェル(労役場処遇)主義に走ります。

こうして振り子は降られゆすぶられ続けるようになります。

話を戻すと、働ける貧困と働けない貧困の二分化は、もしかしたら皆さんには当たり前と感じるかもしれません。

しかし、わが国の生活保護法の基本理念には、保護の無差別平等が書かれています。すなわち、貧困の理由は問わないといことです。

どんな理由であれ、貧困に直面すれば、保護しますということです。

しかし、この考えは、歴史的にみれば、たかが70年しか経過していないという事実です。

怠惰の貧困は処罰の対象とし、まじめに生きている中で背負わされた貧困は、救済の対象とするという考え方、別に言えば前者を価値のない貧困といい、後者を価値のある貧困として処遇する歴史は、英国でこれからも拡大します。
次回は、ケースワーク成立史との関係でこの問題を考えてみます。

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