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zoom RSS 2012/8/11(土)ひとりとみんなの高齢者を取り巻く居住環境を考える講演会

<<   作成日時 : 2012/08/12 14:11   >>

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 今年のひとりとみんなの年間テーマは、『悼み(痛み)を抱いて明日を望む』です。このテーマには、“決して大震災のことを忘れず、ずっと悼みを持ち、今も痛む人々のことを思い続けると同時に、少しでも前を向いて希望をもって生きることができる社会にしたい”というメッセージが込められています。

このなかで、今年は、痛みを少しでも少なくするために痛む人と共に元気に過ごす人々からお話を聞いています。1回目は、若者の起業について、学びました。内向きの若者といわれて久しいですが、いやいや、元気に頑張っている人々がいることを、若者起業支援の専門家である山岡義卓さんからお話を聞きました。

そして今回は二回目。

今日のテーマは「高齢期の住処を考える、〜有料老人ホームとサービス付き高齢者住宅を検証する〜」と題してロイヤル入居相談室の斉藤弘毅さんからお話を伺いました。

斉藤さんはいわゆる有料老人ホーム紹介業で、この業界の裏の裏まで知り尽くした方です。私は老人福祉が専門と言っても有料老人ホームには疎いので、彼に授業に来ていただいたりして、いろいろなアドバイスをもらっている力強い友人の一人です。

さて今回は、高齢期の住処の問題ですが、特に介護が必要になってからの住居選択は本当に厳しい状況にあると思います。

ではこのような痛みの中で、明日を望むためには我々は何をしなければならないのか?ひとりひとりの市民が明日を望むために、政策や制度はどうなっているのかを学ぶために企画しました。

地域包括ケアというシステムを定着させたい国にとって、まずは住居の問題、それも要支援以前の高齢者、特に独居や夫婦のみ高齢者の安心をどのように保障するのかは重要な課題です。またそのあとに来る可能性がある要介護での住居と介護と健康サービスについてはさらに大きな問題をはらんでいます。

このような背景で登場したのがサービス付き高齢者向け住宅。今回のお話でもここが一つのテーマになりました。

少し順をおって、昨晩のお話をレポートしましょう。

まず、斉藤さんは、住み替えの意味と意義そして意志をきちんと整理しようと語られます。

 例えばどうして住み替えたいのか。この質問を何度かしても、答えがぶれるようでは、住み替えは少々待ったほうがよいとのこと。「ぶれない」確固とした信念のある答えを見つけられたGOだそうです。

ただ現実をしっかりと見る事。例えば現在の身体状況のこと、そしてお金のこと。

例えば、入居金を得るために、家を売ってしまったが、相場の値崩れのために、入居金相当のお金を得られなくなったしまって、にっちもさっちも、どうにもならない状況に追い込まれたケースが現実にあるといいます。

そして斉藤さんは「元気からスタートする」のではなく「逆からの思考」をと説きます。

すなわち老人ホーム選びは、状態が悪くなった将来にどのように対応してほしいのか、またできるのかを検討する必要があるということです。

そのあとは「高齢者の住まいは多種多様」というセッションに移りました。詳細は紙数の関係で省略しますが、現在の高齢者向け住宅や施設などがきれいに一覧表化されていてとてもわかりやすかったです。

ここで斉藤さんがいった印象的な言葉。

「建物は介護しない」老人ホーム選びで多くの人が、建物の豪華さで入居を判断している。それは大きな間違えだというのです。大事なのは職員の教育どのように考えているか、ちゃんと研修をやっているか、どういう研修かを聞くことが大切だといいます。ここがきちんとしていれば相対的に離職率は下がっていて、それはサービスの質が保たれていると考えることができるから、重要だそうです。なるほど・・・

そうそう、こんなお話もしていました。「私たちのホームは24時間365日、看護師が常駐している、から安心」

これも眉唾が結構あるそうです。

夜間や休日は常勤でなく、派遣会社からの看護師で、状況がまったくわかっていない。『お飾り看護師』ここも根掘り葉掘り聞いてみる事です、と・・・そうそう有料老人ホームで末期までいられる率は8%程度とのこと。

「介護付き有料」は終身の介護を保障しているので、医療が必要になった場合にはアウト」と思ってください。

介護と医療は別物と彼は何度も語っていました。

住まいのお値段のお話のあとは、いよいよサービス付き高齢者住宅。

必須サービスは安否確認と生活相談のみ。
ここで印象に残ったのは、「安否確認は機械での確認」もOKだそうです。

よくあるケースが、風呂場にセンサーを設置し、3時間動きがないと警報で知らせる。しかし3時間後に発見されてときには「時すでに遅し」はよくある・・・
話を進めます。このサービス付き高齢者向け住宅では、借り手の権利保護を住しているために、重篤な状態に(例えばねたきりや、重い認知症)なっても退去させられない場合が予想される、

すなわち、この住宅が特養化する可能性がでてきているといいます。

特にサービス付き高齢者向け建設業者の間では介護保険の居宅サービス業者との抱きわせで建設を進めていて、そうなると、介護サービスがどんどん使われるようになり、結局は基礎自治体(保険者)に重く負担がのしかかることは想定されているとのこと。このようななかで自治体の中には、この住宅の建設を抑制しようという動きもあるようです。

斉藤さんはいいます。

「見学のポイントは、まず居室の広さ。制度的には18uも認められているが、これが元気な人が生き生きと暮らせる広さではないことは明らかなので、居室の面積がちゃんと25uがあるかどうかが重要です」と。

そもそもこの住宅は、重度者支援のために創設されたのではなく、諸外国と比較しても相対的に元気な高齢者への住宅支援が貧弱な高齢者に対しての支援であり、もって、重度化を遅くするまたは重度化させないことを目的としているので、ではこの先出口としてはどのように考えておくかは重要でしょう。


そのあとは老人ホームの入居金の説明。初期償還率、3か月ルールなどの独特なシステムをお話しし、そして東京都が初期償還を撤廃させようと動いているというトピックを伺いました。

すなわち、入居当初すでにある一定の率で入居金は控除される。

例えば入居金100万円の場合は、入居時に償還率30%だと30万円は控除される。そして残りの70万円を通常5年間で償却されるのだそうです。(つまり5年以内に退去した場合は70万円を月割計算で返してもらえる)ただし、3か月以内に退去した場合は、全額返却というルールがあるそうです。

東京都新ルールは、この初期償還30%を不適切と考え、それを認めない。すなわち、入居時に控除はされない。

これは利用者にはいいが、経営上は大きな問題があるといいます。それはこの初期償却を原資に経営者は事業拡大と事業の安定化を図っているので、実施されれば、倒産を含め大混乱が予想されるというお話もありました。

最後に見学のチャックポイントなどをお話しいただき、まずは在宅サービスを使って自宅で生活することを考えることが重要だというお話は納得。

大きな曲がり角の高齢者政策の中の住宅制度。もちろん、ビジネスとして成り立たなくてはならない部分もありますが、利用者の視点にたって、リーズナブルな家賃で運営する公益性が高い事業者が地に足をつけて経営できる環境を国も積極的に考えるべきではと感じたのと同時に、NPO法人ひとりとみんなの目指す方向性も示唆しているようにも思いました。


次回の講演会は

10/27(土)18:00〜
三鷹草の実さんで行います。(資料代:500円 ワンドリンク:400円)予定、終了後草の実さんで引き続き懇親交流会を開催します。

テーマは「代替医療、総合医療としてのアロマセラピーの実際」

講師は昭和大学医学部 講師の川人紫さんです。

実際アロマを精製したり体験したりする時間を過ごします。
どうぞご来場ください。

連絡は、フェースブック、またはmamoru919jp@yahoo.co.jp
まで

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コメント(1件)

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いやーそうですか、確かに高い入居金払う意味って何なのかな?とか前から思ってたんですが、だんだんそういうのがなくなっていく感じですかねー!!
夏休み無し男
2012/08/14 00:06

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